地盤改良技術展2016 東陽商事出展レポート

東陽商事の浅原です。
普段はWEB制作に従事しているため、普段は基本的に社内にこもって作業しているのですが、たまには気分転換も兼ねてということで、上司より取材の指示が下りました。
向かう先は当社がブースを出展している、東京ビッグサイトにて開催の「地盤改良技術展2016」です。

東京ビッグサイト
東京ビッグサイト

地盤改良技術展2016(Soil Improvement Technology Expo 2016)

会期:2016年9月28日(水)~30日(金) 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東ホール
http://www.sgrte.jp/sit/

東京ビッグサイトといえば、夏と冬に開催され、毎回話題を集めるコミックマーケットが有名ですが、今回訪れた地盤改良技術展は、そんなイメージとは真逆の落ち着いた雰囲気に包まれています。

それもそのはず、今回の展示は主に土木・建築業界の企業が地盤改良などの技術を官公庁や自治体に向けてアピールするために開かれており、全体的にお堅い展示内容なのです。

東陽商事は土木基礎工事で使用する機器を中心にリース、レンタル、販売を行う商社です。
まさにこの展覧会の内容と合致した業務内容です。

ダイアフラム式グラウトポンプTPG-10-2 Ⅲ

東陽商事のブースはこちら。

ブース
東陽商事出展ブース

写真奥、ブース正面に向かって右になにやら大掛かりな装置が鎮座しています。これは一体なんなんでしょうか。

実際に機械の製作に携わっている、東陽商事東京機械センター 田沢に話を聞きました。

これはダイアフラム式グラウトポンプといって、土木工事などでグラウトを注入するための機械です。

ダイアフラム式グラウトポンプ
ダイアフラム式グラウトポンプ TPG-10-2 Ⅲ

グラウトとは?

グラウト(英語:grout)とは、建設工事において空洞、空隙、隙間などを埋めるために注入する流動性の液体のこと。 グラウチング、薬液注入ともいう。 地盤改良から鉄骨・鉄筋の充填材、補修材料の他、用途は幅広い。 セメント(モルタル)系、水ガラス系、合成樹脂などが用いられる。

Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/グラウト

道路や橋などの建設の際に地盤が不安定ではつくることができません。
そこで地盤の強化のためにグラウトを注入します。
そこでこのグラウトポンプが活躍するというわけです。

それでは、ここでグラウトポンプの構造と動きを動画で見てみましょう。。

3連式の高圧ポンプの動きがご覧いただけると思います。これが高トルク・低脈動吐出の秘訣です。
また、ポンプベースに防振ゴムを組み込むことによって低振動化を図っています。

多機能グラウト流量計TSR-020-Ⅲ

グラウトポンプはグラウトの注入にとても重要な役割を果たしていますが、それだけで稼働できるものではありません。
グラウトポンプの頼れるパートナー、それがグラウト流量計です。

東陽商事のTSR-020-Ⅲ型流量計は検出器によって検出された吐出流量や圧力の数値を受け取り、それを元にグラウトポンプの吐出量をコントロールする機能を持っています。
また、この機能は比例注入にも対応しています。

その他エアモルタル注入時の演算器も内蔵しています。

今回出展されているTSR-020-Ⅲは新製品!

多機能グラウト流量計
多機能グラウト流量計 TSR-020-Ⅲ

ディスプレイには高輝度・高解像度のタッチパネルを採用!!

タッチパネル
TSR-020-Ⅲ タッチパネル

タッチパネルになったということですが、以前のタイプと比べてどのような利点がありますか?

まず大きな点として、見やすく、操作性が向上しました。大きさもコンパクトになり、配置する場所や移動の際にも便利になりました。
また、量産性の向上にも一役買っています。
もうひとつ、今回の新製品の大きな特徴として、SDカードスロットの搭載が挙げられます。
これで、従来のチャート記録に加えてSDメモリカードへの記録にも対応します。

記録部
記録部(チャート紙)
SDカードスロット
SDカードスロット

官公庁相手だとどうしても紙での提出になりがちですが、徐々にデータでの提出も増えてきています。
そのどちらにも対応できるようになっています。

では、ここでグラウトポンプや流量計はどのように使われているか見てみたいと思います。

フロー図

グラウトポンプから吐出されたグラウトは流量圧力検出器を通過します。そこで検出された流量が流量計へと渡され、それを元にグラウトポンプの吐出量を制御するのが一般的な流れとなっています。

グラウトは水のように常に一定の濃度で出来上がっているわけではないので、その都度細やかに吐出量を制御してやらなければなりません。
その役目を担っているのがグラウト流量計です。

このTSR-020-Ⅲは自社開発とのことですが、どのくらいの期間がかかっているのですか。

TSR-020-Ⅲの場合は最初の設計からテスト運用まで大体1年半ほどかかっています。
ただ、これで終わりというわけではなく、現場の声を聞いて、どんどん改良していきたいと思っています。
それが自社開発の醍醐味ですから。

ドローンDJI MTRICE600

ブースの中央で異彩を放っているのが、なにかと話題のドローンです。
ドローンといっても用途や値段など、一口では言い表せないほど多様化していますが、今回メインで展示されているのはDJI社のMTRICE600。
高い拡張性と機能を併せ持った、完全プロ仕様の一品です。

MATRICE600
DJI MATRICE600

一緒に展示されている同じくDJI社のPHANTOM4と比較すると、その差は歴然です。

PHANTOM4とMATRICE600
PHANTOM4(上)とMATRICE600(下)

PHANTOM4も最新技術を駆使したハイスペック機種なのですが、MATRICE600とは比べるべくもありません。

ここで、東陽商事でドローンの販売・レンタルを担当している壁巣に話を聞きました。
壁巣はJUIDA証明書を取得しているドローンのプロフェッショナルです。

JUIDA証明書とは?

JUIDA証明書とは一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)認定の「ドローン(UAV)運行・3次元計測スクール」修了者に与えられるUAVを安全に飛行させるための知識と操縦技能を証明する資格です。

JUIDA 一般社団法人日本UAS産業振興協議会

東陽商事の展示に興味のない方でも、ドローンを目にして立ち止まる方はけっこういらっしゃいます。特にこのMTRICE600は迫力があるので、目に留まりやすいようです。
もちろん見掛け倒しではなく性能も群を抜いています。
特に自動フライトをはじめとした飛行性能の安定性には注目です。

レンタル事業もしていますが、このMTRICE600もレンタルできるんですか?

残念ながら現在のところPHANTOM4/PHANTOM3のみの取り扱いです。
ゆくゆくはMTRICE600のレンタルも考えていますが、MTRICE600はハイスペックな分、セッティングだけでも結構大変なんです。借りたはいいがセッティングできずに飛ばせないなんてことになりかねないため、ただレンタルするだけでなく、オペレーターの手配なども視野に入れて検討中です。

はじめは地味に感じた会場も、よくよく見てみれば土木機器のブースだけでなく、メーカーを対象としたセンサー業者なども出展しており、なかなかバラエティに富んだ様子。
当初「地盤改良技術」というキーワードから受けた印象よりも大きく広がりを持った会場でした。

そのような中でも現場に近い東陽商事のブースには機器の説明を受ける方やドローンを眺める方など、常に来場者が訪れていたのが印象的です。

生活の基盤となる道路や橋、その土台となる地盤の基礎を作り上げる技術はなかなか目に触れることはありません。そんな縁の下の力持ちに出会える展示会でした。